ネットでTVが見られ、アラン・ドロン主演のレオパルドを半分見た。まともに視聴したことがないので見よういと思ってしまったのだが、今晩も結局真剣にはみてない。 ウィキで調べたら、ドロンはもう87歳になり、元俳優と説明されていた。元俳優かと驚かされた。そして脳卒中に襲われたということも知った。 そ... 続きをみる
蝦夷リスの新着ブログ記事
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他人のせいで自分の災いが齎される。人の不注意でわたしも左の目のすぐ上に切り傷を作られてしまったことがある。そういうのが日常生活では一番腹が立つという気がする。 15 左端がハインライン、右端がアジモフ 弟からのメールの返信が全くない。彼の娘のメールアドレスを探し出してみようと四年前までさかのぼ... 続きをみる
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すべては晩いよと誰かにいわれそうだし、私もそう思っているが、あの歯医者の女医のせいだろう。執筆のことを念頭に置きながら、半日ドキュメントを視聴してしまっていた。それもロイヤルのことばかりが次から次へと放映された。 ちょっとネットによるテレビから離れてベットに横になった。鳥のから揚げを作ってみて、... 続きをみる
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歯医者のウエップサイトが諦め寸前で検索に成功し、そこに同じ写真を投稿した。そこにはオッフィシアルの紹介写真があった。考えれば当然のことだったかもしれない。歯医者は公益事業ではないし、だったとしても職員や担当者の写真とかが見られるのは21世紀では不思議でも何でもないことだろう。 だったらと思い、私... 続きをみる
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ドイツのスマホ内でグーグルを使って店などの紹介がなされているが、時間とか人気度とかが分かって便利だ。だが、フェイクもある。 わたしは私が気に入っている女医さんの歯医者に数枚の写真とテキストを投稿してみた。私の持っているスマホもそれほど能力が高いわけではないので、数時間後にみなければ閣下は見られな... 続きをみる
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腎臓には良いことではないが液体をどらなかったことが功を奏したらしかった。午前11時50分ごろに家をでることになってしまって余裕がなくなったが、下痢は止まった感じだった。尿のほうもその代わりないが。 普通より良い服を纏い、靴を磨いたり体に香水を吹き付けて、それから歯医者に出かける習慣ができてしまっ... 続きをみる
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小腸が機能をやめたのか、腎臓が尿を作らなくなったのか、今日は歯医者に行く日なのに、下痢ばかりが続く。好きな牛乳ものんでない。緑茶に烏賊入りオムレツを焼いて朝から食べた。 今日は下痢など起こすこともないだろうと思いながら、もし体が駄目だったら早めにしりたいと思い、普段は起床後には何も食べずコーヒー... 続きをみる
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小柄なのにドイツやスペインを打破した侍ブルーが残念にもPKで負けたのだったが、PKでは実力で負けたという感じは私にはしなかった。あれはしょうがないとだけしか感慨はない。とにかく決定したいから考えられた決め方なのだから、もともと。 でも、クロアチアが勝つと私は信じていたし、ドイツ人のコメンタトアー... 続きをみる
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汚いことをタイトルに書きましたが、事実なのでやむを得ない事です。 原因不明の腹下しという感じだった。不明と言うのは不安を更にそそるものだ。だが、落ち着いてくると、確かに一昨日は、トマトスープに北海道味噌入りの豚骨ラーメンだったのに下痢となり不可思議そのものだったが、それに続く日々は、なんか牛乳が... 続きをみる
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すでに一度見たことがあったが、やはりこういう伝記風の作品はわたしは大好きだ。主演のダヴィド・クロスも良かった。『Der Vorleser 朗読者』以来なので、最初はあのときの少年役の彼だとはすぐには気がつかなかった。成長し顔がやはり変わっていた。男性のほうが女性よりも変わり方は激しいのではないのか... 続きをみる
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テレビを視聴しなくなったので、大分自分の時間が生み出されると信じているのに、実際にはユーチューブとかジョインでネット上でも国営、州営放送が見えてしまうし、興味ある番組が次々に上記のYTで見られちゃうので、わたしの個性?など出る幕もない。典型的な凡人の生活をしてしまっているのだろうと思う。 いや... 続きをみる
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今年は神が私を消そうとした感じ、気配のあった年だった。 私と神との予定がまったく異なっているようだった。そして今月に入ってから、足の浮腫みとか顔の浮腫み、寝るときの呼吸困難、そして最近の下痢の毎日。 こんなことを日本にいる弟にメールを昨夜だしたが、返信はまだない。どう返信していいものか彼もわからな... 続きをみる
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机の上に両腕を置き、そこに頭を載せる。すると眠れそうな気がした。横になると水のせいで呼吸困難。睡眠不足が続くので、椅子にすわったまま瞼が重くなり眠りに落ちていたこともあった。 背骨に負担がかかってしまっていると思うが、腕の上に置いた頭と言うことであるならば少しでも負担は軽いとおもわれる。意識... 続きをみる
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そんなことを神が私に言っているようだ。 血管を広げる手術を三度もしてステントが三つも入っている。そして意識を失ってそのまま死んでしまわないように心臓のペースメーカーの手術も行われた。五月から七月まで入院していたのが今年のわたしにとっての大きな出来事だった。 退院して4ヶ月も経つのに、散歩は相変... 続きをみる
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朗読BGM 藤沢清造『根津権現裏』(全部続けて聞く!)『前編一〜二十まで』 幻の私小説作家による代表作 この根津権現裏の文庫本を日本から取り寄せ半分強読んで、それから放置したままになっている。西村賢太だって、23歳のときに始めて読んだときにはぴんと来なかったと話もし随筆に書きもしている。わたしがま... 続きをみる
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歯医者ということで年齢は40ぐらいかなと私は思った。その割には若いかもしれないと思った。なにも訊ねなければなにも応えは戻ってこない。それで南米風のアシスタントの女性に 「若く見えますよね」 と良いながら女医の居た辺りをくるくる指を回して指して言ってみた。すると彼女はすぐに囁き声ではあったが30歳... 続きをみる
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マルチパンのような甘いものは糖尿病らしき私は食べたくもなかったが、あの彼女でなければあげたいとも思わなかった。来週またクリスマス前に来ることになるがそのときにまた運を試すしかないだろうと思った。今日は持ち帰りにしようと思った。 すると、あの魅力的な小柄な、目の綺麗な女医が診察室に入ってきた。やっ... 続きをみる
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おかしなもので、歯医者に行かなければならない、やりたくないことをしなくてはいけないということになったとき、初めて自分の時間が貴重なものに感じられてきて、これまで書いて放置してしまっていた作品のひとつ仮題『生と死』としておこう、を再び読み直すことにした。長い時間放っておいた感じなので内容を再びチェッ... 続きをみる
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ここ数日間、靴を履こうとしてなかなか足が入らなくて驚かされた。冬物の靴下があまりにも分厚いせいだろうかと判断し、夏物を履いて靴のなかに足をいれたが、やはりやっとという感じだった。原因がよく分からなかった。 いろいろ検索中にユーチューブでミネストローネの健康食とかという動画が目に飛び込んできた。... 続きをみる
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スウェーデン映画『幸せなひとりぼっち』から。 最近のわたしはあの『冬ソナ』以来、女性の美に魅力の虜になっていたというか、谷崎潤一郎的に腐敗してきてしまっていたようだった。それでも、かならずしもそれが悪いとは心の奥では感じていないのが真実なのだが。苦笑。 久しぶりに、上記の映画をネットでじっくり... 続きをみる
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北川景子さんは若いときよりも年齢とともに更に美貌と魅力を増した珍しい女性 それは北川景子さん
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お二人の他の写真なども検索してみました。身近の美に引き降ろして精神的に安心したいからです。葡萄と狐の寓話そのものといったところです。 ソン・ジヒョさん キム・テヒさん Vol.2 写真によってイメージが随分違ってくるものですね。 松原智恵子さん
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上には上がいるもの・・・・・・ 正直、彼女たちの美貌には、まいった!(こちらは韓国内でのランク) 身長:168cm 体重:46kg スリーサイズ:B33-W23-H33(インチ)[2]。 ソン・ジヒョさん 身長165cm、体重45kg、スリーサイズB78cm-W57cm-H83cm、血液型O型 キ... 続きをみる
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とても似てるようにみえる女優さんたち三人(チェ・ジウ、伊藤蘭、東ちづる)
わたしの気のせいか、とてもこの三人の女優さんの外見が似ているように感じました。ひとりよがりかもしれませんが、一瞬の印象です。でも、わたしたちは東アジア人ですから似ていても不思議では全くないですよね。 ここまでがチェ・ジウさん ここまでが伊藤蘭ちゃん こちらが東(あづま)ちづるさん 海外ではわたした... 続きをみる
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美肌と健康法 チェ・ジウさん
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木村拓哉さん、冬ソナのヒロイン、チェ・ジウさんをちょっと意識
こちらの動画は、Uploadして二日間で視聴者が2500人以上になってました。驚かされましたが、たぶん木村拓哉さんの人気なのでしょう。チェ・ジウさんの扉に掲載した写真ももちろん魅力的だったのだと思いますが。彼が冬のソナタのヒロインをちょっと意識、という見出しも良かったのかもしれません。とにかく、私... 続きをみる
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冬のソナタ 愛の告白 慎吾君からチェ・ジウさんへ
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☆◎□☆書き忘れてましたが、下記の二つの動画はわたし自身がつくったものです。ただで製作したので目障りな文字などがど真ん中に入ってしまって居たりしますが、やむをえません。 スマップの信吾さんの行動性に拍手したい。 チェ・ジウさんの身長が174センチにちょっと驚き。体重が50キログラムにしばし呆然でし... 続きをみる
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ここ数日間は外気温も13,4度で十月中旬としては穏やかな秋晴れという感じだった。そしてとみに陽光のお陰で木の葉も色づいた感じだった。 ドイツでは、この黄色くなるばっかりと言う秋の色付きの情景を『黄金の秋』と言いますが。 そして今日18日火曜日は夜中からずっと雨。落葉にさらに拍車がかかる感じです... 続きをみる
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わたしも裕福にでもなったらこういうアート・オブジェをバルコニーにでもたてたい。 えっつ、なに、これ? なんか嫌な印象が残る。仏教、アジアとかがすきなのかもしれないけれども、わたしのひねくれた感情はそのようにうけとらせない・・・・
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この前書いた『わたしのいいなずけ』を半年間ほど冒頭記事、最新記事としてさらに新しいものは書き送らない積もりで居ましたが、みなさん、たくさんの植物とかペットの写真をおくっていらっしゃるので、わたしもと思いました。 いつも、気がついたときには落葉が始まってしまって、枝にほとんど葉っぱもなくなっている... 続きをみる
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午後一時半に恩の屋で食事をすることになっていた。 私は心配性なので、遅れないように午前中に愛妻の墓参を予定していたが、薔薇の蜂を買って、土を掘り起こし、そして三本の真ん中に植えてある赤い薔薇の木を根っこから掘り起こして植え替えなければならないと思っていた。そのためには二悲観ぐらいの時間では足りな... 続きをみる
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『漫画を描く少年』は私の最初の中篇小説で、自伝的作品です。95%実話と言えるでしょう。 ことに集中できない怠惰なわたしが初めて纏めえた記念碑的で重要な作物です。 石田衣良さんの文学鼎談を視聴して、いかに文学、創作生活が至難の業であるか十二分に理解できたのですが、お陰さまで落ち込んで来てし... 続きをみる
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毎日が雨が降らず、この写真はバルコニーから臨む西側の風景ですが、東側は誰も水を撒布する人がいないのか、管理人はなにをしているのか晩い秋のような枯れ葉状態になってしまっているマロニエもある。玄関脇に蛇口があるので捻ってみたが、水がでないように元栓がしめられているようだった。 ドイツ人って、日本人も... 続きをみる
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学問のススメに東山彰良さんが出演しているのを知った。そして『流』を僅か三ヶ月で執筆したというエピソードを聞いた。仕事をしながら一日の最後にあたる深夜にこつこつと書いていったということなのであった。すごい、とてもわたしには真似できないと深いため息がでた。 仕事していたら、その仕事体験が尾をひいてし... 続きをみる
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再会 卒業して就職先も厳密に選びもせずに、教師に勧められた職場に入って二ヶ月経った。最初はヘッセのように近くの町の本屋で仕事をしようと思っていたのであったが、将来性がないとすぐに教師に否定されて東京の製本会社に入れられた。 左翼関係の出版社に入った大林とたまに手紙のやりとりがあったが、その彼... 続きをみる
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卒業 三月下旬。あっけなくひとりの落第生も出さず全員が卒業となった。 辛い思い出ばかりの校舎を後にして、抱きかかえた卒業アルバムを帰りの列車の中で大判の茶封筒からそっと出してみた。その封書のなかには他に学校のパンフレットや、学校の雑誌『優美』なども入っていた。でも茂樹がどうしてももう一度... 続きをみる
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学年送別会 高校最後の冬休みが開けてそうそう、高校生たちは全員体育館に集められた。一種の高校三年生へのお別れの学芸会であった。一二年生はともかく、高三生たちには、受験でそんな気分ではなく迷惑げな雰囲気が漂っているようだった。茂樹と一緒にいた四妻町出身の好川もポケットに忍び込ませた英語の単語帳をち... 続きをみる
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恒例マラソン 海棠一高では秋になるとマラソンが行われた。高校一年生の時には、そのまま自動的になんの余念もなく、そういうことになっているからやむなく従っていた。それは他の生徒も同じであった。 その時期が近づいてくると、体育の時間は殆んどグラウンドを走り回ることばかりさせられていた。 それについ... 続きをみる
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巌清水の三叉路 千葉県の後光台から海棠市に行くためには、これまで彼が行ったこともなかった巌清水という地域を通ることになった。そこで一度バスを降りて三叉路という場所で次の海棠行きのバスを待たなければならないこともあったが、朝方はだいたい座ったまま海棠市まで本などを読みながら通学できた。しかし帰り... 続きをみる
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千葉県に引越し そしてまもなく、父の仕事の関係で彼らはまたも引越しを余儀なくされた。 小学校に上がる前にも千葉県から埼玉県の川越に引越していた。小学校二年生の時には埼玉県から茨城県の玄武町岡田に引っ越し、それから現在の玄武町に転向させられていた。 そして今度は隣の千葉県の野田市に近い後光台... 続きをみる
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涙の季節 やげて季節も梅雨に入った。 放課後、駅に向かって坂道を降りて行かなければならない時間帯に、不意に大雨が降りだした。大粒の雨だった。 茂樹と好川は並んでなすすべもなく、多くの生徒と同じ様に出口の近くに立っていた。誰もがすこし待てば雨の勢いもなくなるし、降り止むと信じるしかなかった。... 続きをみる
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再び、男女共学クラス 高三になると茂樹が怖れていたとおりになってしまった。再び女子と一緒のクラスに編入されてしまったのだった。 この頃は漫画への情熱が暫く冷めていた時期であった。それでも自分なりに模索を繰り返していた。いろいろな計画を自分で立て直していた。 ただしいくら、できるだけ高卒まで... 続きをみる
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ロッカーたち 高二の二月のことだった。頭の後ろ側に、何かを感じたので右の手を項に伸ばして自分の髪の毛を払った。蝿かなんかが飛んでいるのかと思ったからだった。 すると、へへっと含み笑いを漏らす声が聞こえた。後ろの座席に並んで座る肩まで髪の毛を伸ばしている少年たちが、目を細めて笑っているのであった。... 続きをみる
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好川の訊問 四妻村の好川とは、去年の夏休みの特別授業のために一緒に自転車で海棠市まで通学した期間があった。それでちょっと近づいた関係であった。彼の顔は顎が張っていて鼻も三角形に尖がっていて、見ように寄れば彫が深いという褒め言葉が該当するような顔であった。 通学の途上で好川が妙な言いがかりを茂樹... 続きをみる
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『手塚治虫賞』への挑戦 高二になると茂樹は男子クラスに編入された。良かったと思った。 女の子がいないお陰で、クラスの数学の授業中に解答ができなくても別段それほど恥ずかしいと思わなくてすんだ。もちろん、安心はできなかった。もしかしたら再び高三になってから女子と一緒のクラスになってしまう可能性... 続きをみる
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戯れ歌 帰りのバスは立ち席は許されず皆が安全上着席していた。だが、相変わらず組ごとでも男女別にも分かれてなくて、校門前に帰るために集まっていた生徒からどんどんやってきたバスに乗り込ませていた。しかも一人用のシートに二人、また二人用の座席に三人座っていたりしていて、バスが揺れるたびに不安定に通路... 続きをみる
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ライバル学校 下総一高は海棠一高と兄弟高である。そしてそれと同時にライバルでもあった。だが、それは海棠周辺の中学校から入った生徒たちがそういう意識を抱いていて、茂樹たちの玄武統合中学校出身の生徒たちにとっては少し意味合いが違っていた。ちょうどこの二つの人口の多い大きな街の中間に位置する玄武町では... 続きをみる
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第二のチャンス 毎年九月には、海棠一高と下総一高とはスポーツによる親善会を開催していた。 このために一月ぐらい前から、応援の練習をさせられるのであった。この学校のどこにそんな者たちが待機していたのか、無精髭を生やしだらしない格好の、汚れた学生服を羽織った、不良高校生としか言いようがない、ある... 続きをみる
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最初のチャンス 体育の時間に指を切ってしまった生徒がいた。茂樹は教師から指示され、それまで一度も足を踏み入れたことのない、保健室にドアを開けて同行した。 教室の半分ぐらいの広さの室内には、陽光が直接射し込んでいてとても明るかった。茂樹でさえ、たとえガラスの戸棚に入っていても、こんなに薬瓶が暖... 続きをみる
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恋慕 同じ地域から通学する関係で、列車も同じであったし、また、漫画研究会創立の時には中伊を嫌悪する動機から茂樹に近づいてきたのが与野と久野であった。それまでは、中学でも同じクラスになったこともないし、言葉を交わしたこともなかった。 良い作品を作ろうと考えて、図書館にも通ったこともあるが、... 続きをみる
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茂樹のウイタセクスアリス 女の子の存在は茂樹にとってなんであったか。それはせいぜい進展があったとしても手を握って散歩するぐらい、もしかしたら唇をあわせるぐらいなものであって、それ以上のことは考えることもできなかった。いや、それ以上のことは、犯罪に... 続きをみる
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限りなく接近した二人 ―夏の課外授業 『漫画研究会』が立ち消えになると同時に、茂樹は独自の道を模索し歩んでいかなければならなくなった。刺激も同志から受けることがほぼ皆無のなかでは、自分で自己を育むしかなかった。 仁平が担当する古典文学に茂樹は多少の興味を惹かれていた。三年間も学校に通わなければ... 続きをみる
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小説家を目指す少年 大学進学が眼中にない茂樹は、本を読まなければならないと思った。それで高校の図書館に行ってみたが、そこで手にとって紐解いてみる気になった本は、第二次世界大戦関係のものであった。しかし拾い読みをするだけでとても通読などは不可能な分厚さであった。日本文学講座の革張りの単行本もあっ... 続きをみる
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月刊誌に投稿して 元の木阿弥の独りの状態になった茂樹は、すぐには帰宅の途につかず、校内の図書館にもたまーに通うようになった。ケント紙一枚一枚に大変な時間が捕られてしまうので、よほどその内容である案が素晴らしいものでなければ描き出す意味がないと悟っていて、どうせ時間をかけるのなら原案が飛び切り素... 続きをみる
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漫画との出会い 茂樹が最初に漫画というものを手にしたのは小学二年生の時だった。藁半紙を分厚く綴じた漫画本を読んでいたクラスの男の子が、興味深そうに茂樹が肩越しに覗いていると、簡単に貸してくれたのであった。しかもその漫画本は新品であった。自分が好きなのを茂樹が理解しているから貸してくれたというこ... 続きをみる
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漫画研究会結成 決まった列車の時間というものがあって、それにあわせて茂樹も他の市町村から通う生徒もそれぞれ教室を出るのであった。ある時間が訪れるとみんなはたちまち校舎からでて、海棠駅に向かって姿を消して行った。 茂樹はそんなある放課後、帰る列車をひとつ遅らせた。そして、これまで何度か考えて... 続きをみる
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眩し過ぎる少女 体育の時間になると、男女は別れて、高台に並ぶ校舎群の南に五メートルは低く下がって広がるグラウンドで授業を受けることになっていた。初の体育の授業で、そのときにはなにも考えずに新品の濃紺のタイツをぴったり身に着けて、男子が集合しているグラウンドの真ん中目掛けて、茂樹も遅れまいと石組み... 続きをみる
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仄かな触れ合い 海棠一高の校舎は、新館、旧舘、体育館の順で東から西に向かって縦に立ち並んでいた。鉄筋コンクリートの四階建ての白亜の新館を出て旧館に行く用事が茂樹にはあった。 ちょうど茂樹が新館のドアを開けていきなり少し冷え込む外気に触れた瞬間だった、同じようにして向かい側の旧館の木製のドアか... 続きをみる
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美術の授業ではじめてみた美少女 美術はABクラス合同の授業になっていた。美術か書道のいずれかという選択科目になっていて、AとBクラスの半分がそれぞれの選択科目の授業室に一緒に詰め込まれることになった。書道が義務でなくても、美術が必修科目に組み入れられていないことに多少の驚きを茂樹は感じていた。... 続きをみる
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女生徒のいるクラス この学年にはクラスが合計七つあった。最初の三クラスのABCには女子がそれぞれ十五人ぐらいづつ配分されていたが、ほかのDからGまでの四教室は完全に男子だけのクラスであった。そしてよりによって茂樹は女子クラスと一緒のA組に入れられてしまっていた。 新しく良い香りのする教科書を... 続きをみる
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受験 高校受験の朝、統合中学校から濃いグレーのバンに乗って、付き添いの無口な教師に随行され隣の大きな町である海棠市に運ばれていった。他の生徒は単語帳とか捲っていたが、茂樹にとってはこういう車に乗ることも初めてであったし、シティーと呼ばれる市街をみるのも初めてで窓外ばかりを眺めていた。普段、茂樹... 続きをみる
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漫画を描く少年 弓削部 諾 息子の願い 「……おれー、高校にいかないで、その代わり、家にいて漫画描くというのは、駄目……? 二年間とかじゃなくて、一年だけでもいいんだけど…」 「そんなこたぁ、ゆるさねぇ。家にぶらぶらしてるなんてぇ、そんなふざけたマネはさせねぇ」 茂樹が恐る恐る母親の顔... 続きをみる
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寝ても覚めても』(2010年)という日本映画をネットで視聴した。いや、正直言って傍聴したという感じだった。自分が人生の危機に遭遇し焦っているせいか、じっと視聴するということが出来ない感じなのだ。忍耐というか、視聴者にそれなりの準備を要求する映画だと思った。原作者の柴崎友香ともか、にちょっと記憶があ... 続きをみる
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拾い読みで何度も取り上げる作品と言うのはあるが、東山さんのこの作品は最初から最後まで読むことにしていて、三度目だった。ただ、やはり大衆小説ということで、最初に読んだときと比べると、感激は薄くなってしまっている。 読むたびに感激をあらたにするという作品も世の中にはあるのだろうけれども、そんな文学作品... 続きをみる
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文学賞滅多切りの豊崎由美氏が 「なに? ぽっぽやでしょう?」 と否定的に浅田次郎のことをラジカントロピスで言っていた。全面的に彼女の評論を信じていたころだったので、わたしも彼に関しては食わず嫌いということになっていった。 ドイツのこの街の古本も売っている日本人の書籍店で、浅田次郎の文庫本がた... 続きをみる
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ここでオカシナことに気がつく。生死の境を彷徨していたのに、わたしの無意識の世界では、強いあの世の光とか、あの世にいる先祖が現れて私を招くとか、そんな登場は全くなかったことだった。そして病室に横たわる自分を霊となったわたしが見守るとか、そんなこともなかった。ずっとコマ状態でこれまで書いてきたような荒... 続きをみる
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また、アル夢の中では、わたしはD街にいた。 病院の寛ぐための部屋にいて、イスラエルから研修生として着ている平均よりちょっと上かなと思える女性、年齢は21歳ということでちょっと驚かされたが、それというのも身なりを構わず、お化粧もしてない感じで、色も浅黒くなるままに放っているという女性だったから。ちょ... 続きをみる
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このことはすでに一部書いているが、あらたに書き加えたい。 夢の中にいながらわたしの妻がすでに2013年の一月三日にはなくなっていること。私と別居したことはないこと。子供を作る年齢ではもうないことなど分かるはずなのだが、湯面中のわたしは夢の中のリアリティーに振り回されていて、その世界を信じて疑わない... 続きをみる
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警察は私の訴えを無視し、病院のほうにより信頼をおいたようだった。わたしは近いうちに機会を窺って逃げることを考えた。 しかもそれは次の手術がされる前に実行に踏み切らなければならない。わたしが勘繰りすぎなのか、あるいは医者側が辣腕家なのか、わたしに確証は掴ませない。だが、わたしは臓器売買を行う組織の... 続きをみる
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小屋のなかで腕を振ってとにかく音を立てていると、いきなりドアが外から開けられた。現れたのは中国人の小柄で痩せぎすの、顔に皺が幾つも通っている気難しそうな婦人だった。彼女はたいへんなエンジャルに私には映じた。この際、どんな外見をもっていても、これほどありがたち存在はなかった。彼女は 「また、あんた... 続きをみる
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いきなり意識を失ってしまった、というのは恐ろしいことである。自分の体がまったく管理できないことをそれはあらわしている。 私としては普通に目が覚めたという感覚だった。ただ、様子を見に来たという感じの、多少の好奇心をかかえた若い医者が 「今日はいったいいつなのかご存知ですか」 と訊ねたのはヘンダな... 続きをみる
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引っ越しをしてから一度もテレビはつけてない。ただし、視聴料金は相変わらず取り上げられてしまっている。でも、みない。だが、ユーチューブは見てしまっている。 死ぬ思いもしたのに、そちらを書こうと言う膂力も収斂できず、毎日が終わってしまっている感じだ。これこそ駄目男の典型だろう。本当は同人雑誌のような... 続きをみる