蝦夷リス

近道への遠回り・数十年前作家になることを考え、特殊な語れる体験がなければと思い日本を後にしました。文壇のなかでのコネなどなかったからです。二十代までは必ずこの癒着がものをいうと信じてきてました。

東山彰良の流を読んだ。これで三度目だ。



拾い読みで何度も取り上げる作品と言うのはあるが、東山さんのこの作品は最初から最後まで読むことにしていて、三度目だった。ただ、やはり大衆小説ということで、最初に読んだときと比べると、感激は薄くなってしまっている。
読むたびに感激をあらたにするという作品も世の中にはあるのだろうけれども、そんな文学作品があっただろうか。
 ひとつ揚げるとしたら、ヘッセの車輪の下だろうかと思う。