蝦夷リス

近道への遠回り・数十年前作家になることを考え、特殊な語れる体験がなければと思い日本を後にしました。文壇のなかでのコネなどなかったからです。二十代までは必ずこの癒着がものをいうと信じてきてました。

生と死の境を彷徨っていたはずなのに

ここでオカシナことに気がつく。生死の境を彷徨していたのに、わたしの無意識の世界では、強いあの世の光とか、あの世にいる先祖が現れて私を招くとか、そんな登場は全くなかったことだった。そして病室に横たわる自分を霊となったわたしが見守るとか、そんなこともなかった。ずっとコマ状態でこれまで書いてきたような荒唐無稽に近い夢を、でもとてもリアルな夢を見続けていたことだ。