蝦夷リス

近道への遠回り・数十年前作家になることを考え、特殊な語れる体験がなければと思い日本を後にしました。文壇のなかでのコネなどなかったからです。二十代までは必ずこの癒着がものをいうと信じてきてました。

愛妻の足跡と親戚めぐり


このことはすでに一部書いているが、あらたに書き加えたい。
夢の中にいながらわたしの妻がすでに2013年の一月三日にはなくなっていること。私と別居したことはないこと。子供を作る年齢ではもうないことなど分かるはずなのだが、湯面中のわたしは夢の中のリアリティーに振り回されていて、その世界を信じて疑わない。それで、独特のStoryが展開していっているのである。


 わたしが飛行機に乗って東南アジアで遭難したらしいことが夢のなかではわたしが知っている。だが、夢のなかでは妻はわたしが日本にいると思い込んでいて、それで北海道から南下してわたしの行方を捜そうとしたというのである。だが、あろうことか長い顔で髭面の日本人男性と再婚し、二人の子友を儲け、亡くなっているというのである。その後この長い顔の男はドイツ人とのハーフの女性と結婚し、二人のクオーターの娘を持ち、その娘も三十代になっていて、私がこお長い顔の男の操縦する飛行機のベットに横たわっているのだがその面倒をみてくれているという夢のなかの現実。彼女は普通の平均的な顔をしていた。色が白いのは我が家の遺伝で別に新しいことでもないと夢のなかのわたしは感じている。
 私の全財産を盗んだスベン・ミヒャエルズンは一度だけ日本にきたことになっている。


 私は飛行機の操縦免許を獲得しようと思い、とても飛行機が便利だと考えている。北極の空を自由に飛びまわり、北海道も、沖縄も、ドイツも簡単にいけることに感激している。
 残念ながら親戚の白髪の老夫婦に私の父のこととかまったく聞くこともできなかった。


 妙な話で私の兄の孫の男の子のひとりが少年に対する性的虐待を犯罪者から受けてしまっているという考えられない話も展開する。日本のプレはブの簡便な子部屋が設けられた中で一晩宿泊を余儀なくされているわたしたちの目を盗んでこの兄の孫がふらふらとであるいていたりしている。それを捕まえるのに親戚のひとりが必死になったりしている。


 東南アジアの浅い海の上に設けられたプレハブの部屋で網と釣り糸をたれる人たちを眺めるだけの寝たきりの私の姿もあった。じつはその釣りは本当のすがたではなく、幼児の性的虐待が目的であることをやがてわたしもしることになる、という奇妙な夢もみた。なんでも見せられる感じだ。