蝦夷リス

近道への遠回り・数十年前作家になることを考え、特殊な語れる体験がなければと思い日本を後にしました。文壇のなかでのコネなどなかったからです。二十代までは必ずこの癒着がものをいうと信じてきてました。

キーパー ある兵士の奇跡 を視聴した。


すでに一度見たことがあったが、やはりこういう伝記風の作品はわたしは大好きだ。主演のダヴィド・クロスも良かった。『Der Vorleser 朗読者』以来なので、最初はあのときの少年役の彼だとはすぐには気がつかなかった。成長し顔がやはり変わっていた。男性のほうが女性よりも変わり方は激しいのではないのかと思った。


タイトルだけれどもドイツ語のオリジナルはトラオトマンだが、これも日本語の翻訳のほうがインパクトが大きくて優れていると思った。ただタイトルの違いすぎに混乱するが。


 伝記的なものは一種の私小説ではないかと考えたりもするが、銃殺を阻止しえなかったことと自分の息子の運命との繋がり、意味づけとか、この変は創作なのだろうなと思った。純粋な私小説では映画にも出来ないのかもしれないと思ったりもする。


 自分の体験したことをこの作品のように構築できれば素晴らしいのにななどとも思うが、まあ、共通性も、特殊な能力もないので無理という感じだ。