蝦夷リス

近道への遠回り・数十年前作家になることを考え、特殊な語れる体験がなければと思い日本を後にしました。文壇のなかでのコネなどなかったからです。二十代までは必ずこの癒着がものをいうと信じてきてました。

どうしても書き上げたかった作品『漫画を描く少年』

 『漫画を描く少年』は私の最初の中篇小説で、自伝的作品です。95%実話と言えるでしょう。
 ことに集中できない怠惰なわたしが初めて纏めえた記念碑的で重要な作物です。
 
 石田衣良さんの文学鼎談を視聴して、いかに文学、創作生活が至難の業であるか十二分に理解できたのですが、お陰さまで落ち込んで来てしまって……ただ、わたしも1,2日も経過すると少しは立ち直れて、仕事を続ければ良いんだ、兼業で良いんだと開き直り、重要なのは自分の書きたいものを書く、それだと思いました。賞はもちろんほしいけれども、それを獲得するために自分が欲しないものを執筆してもまったく面白くもない。やはり自分にとって重要なもの大切なものでなければ執筆しようというモチベーションも沸かない。
 滅ぶ男の典型みたいな態度、姿勢だけれど仕方がない。そんなふにしか考えられないから……