蝦夷リス

近道への遠回り・数十年前作家になることを考え、特殊な語れる体験がなければと思い日本を後にしました。文壇のなかでのコネなどなかったからです。二十代までは必ずこの癒着がものをいうと信じてきてました。

ギア主演の忠犬ハチ公をみる。

DVDも持っていて、今晩テレビ放送されると知り、その前に視聴した。もう最初から、音楽が始まる前から涙がでてしょうがなかった。
こんなに恋慕してもらったギアは幸福だと思う。でもとても悲しい話だけれども。
もっとハチ公には幸せに生きて欲しかった。でも、そうするとハチ公は普通の犬として誰の記憶にも残らなかったし、こんなに胸を打つ語り伝えもなかったことになる。
私にも犬がいた。愛犬来夏らいかという雌のワンちゃんだった。

作品『M』の推敲の再開

作品「M」としたい。終りが見えなければ書き出せない私なのだが、以前に書き始めたこの作品を推敲という形で通読しはじめた。なんとか仕上げたい。
 谷崎的な物語作りでなく、龍之介が望んだような詩的な作品でも読後感が快ければ良いような気がしてきた。

冬至 Vol.2

蝦夷栗鼠日記 冬至


 牛肉のロール巻き一個の温めるだけの食事をし、やはり物足りなくて、大豆かなと期待して白豆の800g缶詰をやはり電子レンジで温めて、それを食べた。これは流石に一日一食主義になっているわたしには苦しかった。食べすぎだった。室内を歩き回ったりして少しでもカロリーを消費しよう、胃や小腸から追放したいと思った。
 そして消音にしたりボリュームを最小にしたりして、ネットでハックリベリーフィンを録画していた。再生して自分がいつかみるとは思えないが。


 ベットに横になった。昨日から午前中までMp3を聞いていたので、しかも寝入れなかったので、やはり体は睡眠を欲していたから。
 午後八時ごろに就寝し、二時間後に目が覚めた。
 覚めたときに、頭のなかにグルグル旋回していた映像があった。
 それは私の人生ではメインににはならない、脇道であり、それほどの意味ももたないある少女のことだった。
 彼女のことが最初から分かれたあとの手紙まで、つまりわたしが返事もせずに見殺しにしてしまったところまで、この人生の終わり近くになってから思い出されるのだった。作品に昇華できるようなストーリーにもならないと思う。でも、書いてみようかと思った。

日の一番短い日、冬至




インフォラジオから今日が一年で一番日の短い日だという声を聞いた。そうだった、冬至がもう来たのだとわたしはおもった。それでてっきり今日は22日だと思い込んで、あとでノートブック上で日付をみるとまだ21日だったので、以外だと思ったが、ウィキで見ると、今年は21日が冬至となっていた。
ごごになって珍しく灰色の雲間から西日が射して部屋まで少しだけ入ってきて、私を一種の幸福感に浸してくれた。


 午前中に、浮腫んだ足を靴に押し込み、スーパーに向かった。目的は、クリスマスメニューだった。Mp3を夜中中聞いていたので、寝込むどころかとうとう眠れないで朝まできてしまったが、無闇と独りで送るクリスマスが寂しく感じられてきた。そしてドイツではこの時期に普通に食べる鴨の肉、甘く煮た赤いキャベツ、そしてジャガイモとかパン粉で作った団子が無性にクリスマスには食べたくなった。ぼやぼやしているうちに買い物にもいけなくなってはと思い、浮腫んだ足を引き摺って出かけた。


 鴨の肉は24日のイブまでお預けとして、今日はあっためるだけで食べられる、牛肉のロール巻き一個、マッシュポテト、甘く煮た赤キャベツを食べた。量が少ないので、白豆の缶詰をあけてレンジで温めて食べた。裏を見ても白まめとしかなく、大豆のことじゃないのかと疑問に思うのだが。実は大豆を食べたい。でも、あの臭いが苦手で豆腐以外は食べれない。そして豆腐は高いのでなかなか買えない。そのくせ納豆は日本の4,5倍ほどの値が張っても大好物なので買うのだが。


 昨日は、クリスマス関係の映画を二本みてしまった。インターネットで。このシーズンはやはりそういう映画をみないではいられない。少しは寂しさも紛れる。
■ラブ・アクチュアリー
 ●ジェイミーとオーレリアは、言葉の壁がありつつも心が通じ合った生活をしている。ある日オーレリアは誤って原稿を沼に飛ばしてしまい、ふたりは沼に飛び込んで原稿を集める羽目になる
 ●ジュリエットはマークの元を訪れ、素っ気ないマークに自分とも仲良くしてほしいと頼むが、マークは結婚式のビデオで彼女ばかり追っており、実は自分が好きだったために冷たく当たっていた
 この二つのエピソードがもっとも私の好きな部分

弟から返信、消息があった。


返信があって本当に安堵の胸を撫で下ろしたという感じ
だった。今回は私が知らぬ間に癌との闘病に敗北して、
弟も逝ってしまったのかと思った。彼の娘のメールを四
年前にも遡って探したが結婚してから苗字もかわってい
るので探しようもなかった。
 弟が私などと違って?筆まめではないということをわ
たしは忘れていた。兄などになるとまったく何も書いて
よこさない。
 起床後に浮腫んだ足をどうにか靴に嵌めいれて郵便局
に行った。なにか小包みたいなものがわたしにきている
らしかったからだった。
 ところが郵便局で調べてもらうと、地下の棚にもなに
もなく、すでにピックアップされているというのである
。わたしは郵便局員が投函してくれたカードを見せて、
でも、ここに取りに来るようにとあることをもう一度示
した。土曜日の午後1時から郵便局においてあるから取
りに来いというものだった。それは三日前のことだ。す
ると、関係ない初老のドイツ人の婦人がきつい顔で、も
う十日も前のことじゃないかと口を挟んできた。
 適当なことを言う意地悪ばあさんだと思っただけでわ
たしも郵便局をかねたキオスクのトルコ人の小柄でいろ
が浅黒くだんごっぱなの初老の婦人もその横槍には反応
しない。というか相手にしている暇はない。クリスマス
シーズンで、プレゼントを送りたい人たちの行列が店の
そとまであった。


 わたしも頓馬なところがあって、身分証明書と言われ
て、勇んで用意してきたパスポートをみせた。すると、
トルコ人の若い男が、このカードはあなたあてではない
ときっぱり言うのだった。
 わたしの郵便箱にあったカードなのでひとつも疑問を
わたしはもってなかったし、印字の字が小さすぎて細か
くはみていなかった。


 ……ということで簡単に決着となった。でも、カード
をみせずに誰かが小包をすでに持って帰ったということ
になるのか、随分、すべてが好い加減と言う感じがする


 その足でスーパーに、歯医者の建物を横目に向かった

 彼女への憧れは消去していこうとおもう。こちらがひ
とりで苦しむだけだから。妻に先立たれてから一指も他
の女性に触れてない。自由に恋しても許されるはずだが
、年もとったし、先立つ金もないしで、全財産をスベン
によって盗まれなければ私は本当は裕福な老人なのだが
、かなりの鉄面皮で凄まじいエゴイストのミヒャエルズ
ンの前ではどうしょうもないという状態が続く。
 1:17 2022/12/21
 足は浮腫みっ放しだ。


 昨日はエディカによって買った、紐状に長いサラミを
数本、キャプテンなんとかの塩味の干し鱈を二袋、値段
の下がった韓国製のお握りを二つ、スモークドサーモン
、バイオの林檎二個を食べた。栄養も病因もなにも考慮
せずに食べた。


 トマト味のミネストローネは明日、つまり今日あたり
つくって見ようかなと思う。


 歯医者から請求書が来てくれた。およそ3000ユーロだ
った。日本円にすると35万円といったところだろうか?


医療費は高いがしかたない。