蝦夷リス

近道への遠回り・数十年前作家になることを考え、特殊な語れる体験がなければと思い日本を後にしました。文壇のなかでのコネなどなかったからです。二十代までは必ずこの癒着がものをいうと信じてきてました。

弟から返信、消息があった。


返信があって本当に安堵の胸を撫で下ろしたという感じ
だった。今回は私が知らぬ間に癌との闘病に敗北して、
弟も逝ってしまったのかと思った。彼の娘のメールを四
年前にも遡って探したが結婚してから苗字もかわってい
るので探しようもなかった。
 弟が私などと違って?筆まめではないということをわ
たしは忘れていた。兄などになるとまったく何も書いて
よこさない。
 起床後に浮腫んだ足をどうにか靴に嵌めいれて郵便局
に行った。なにか小包みたいなものがわたしにきている
らしかったからだった。
 ところが郵便局で調べてもらうと、地下の棚にもなに
もなく、すでにピックアップされているというのである
。わたしは郵便局員が投函してくれたカードを見せて、
でも、ここに取りに来るようにとあることをもう一度示
した。土曜日の午後1時から郵便局においてあるから取
りに来いというものだった。それは三日前のことだ。す
ると、関係ない初老のドイツ人の婦人がきつい顔で、も
う十日も前のことじゃないかと口を挟んできた。
 適当なことを言う意地悪ばあさんだと思っただけでわ
たしも郵便局をかねたキオスクのトルコ人の小柄でいろ
が浅黒くだんごっぱなの初老の婦人もその横槍には反応
しない。というか相手にしている暇はない。クリスマス
シーズンで、プレゼントを送りたい人たちの行列が店の
そとまであった。


 わたしも頓馬なところがあって、身分証明書と言われ
て、勇んで用意してきたパスポートをみせた。すると、
トルコ人の若い男が、このカードはあなたあてではない
ときっぱり言うのだった。
 わたしの郵便箱にあったカードなのでひとつも疑問を
わたしはもってなかったし、印字の字が小さすぎて細か
くはみていなかった。


 ……ということで簡単に決着となった。でも、カード
をみせずに誰かが小包をすでに持って帰ったということ
になるのか、随分、すべてが好い加減と言う感じがする


 その足でスーパーに、歯医者の建物を横目に向かった

 彼女への憧れは消去していこうとおもう。こちらがひ
とりで苦しむだけだから。妻に先立たれてから一指も他
の女性に触れてない。自由に恋しても許されるはずだが
、年もとったし、先立つ金もないしで、全財産をスベン
によって盗まれなければ私は本当は裕福な老人なのだが
、かなりの鉄面皮で凄まじいエゴイストのミヒャエルズ
ンの前ではどうしょうもないという状態が続く。
 1:17 2022/12/21
 足は浮腫みっ放しだ。


 昨日はエディカによって買った、紐状に長いサラミを
数本、キャプテンなんとかの塩味の干し鱈を二袋、値段
の下がった韓国製のお握りを二つ、スモークドサーモン
、バイオの林檎二個を食べた。栄養も病因もなにも考慮
せずに食べた。


 トマト味のミネストローネは明日、つまり今日あたり
つくって見ようかなと思う。


 歯医者から請求書が来てくれた。およそ3000ユーロだ
った。日本円にすると35万円といったところだろうか?


医療費は高いがしかたない。