蝦夷リス

近道への遠回り・数十年前作家になることを考え、特殊な語れる体験がなければと思い日本を後にしました。文壇のなかでのコネなどなかったからです。二十代までは必ずこの癒着がものをいうと信じてきてました。

窓辺の樹

二階に一月半ばから住んでいて二部屋なのだが、東側の窓から見える樹木に萌黄色の柔らかな感触の小さな葉が広がり始めてきていたが、今朝、といっても正午ごろだが、葉っぱと枝の間に小さな突出した浅黄色のもの、よくみると白いものが幾つもあるのに気がついた。それをみて、この窓から見える樹木がマロニエなんだと知った。市内に住んでいたときにもマロニエや菩提樹は街路樹としてよくみたものだが、この高さからみるのはまた嬉しい気分だ。いつも、歩道や土から上の太い幹と太い枝が一階では目にしていたから。小さく柔らかな枝や葉、そして花房はもっと上方にしか見えなかった。いまは、窓外のすぐ近くに見える。手が届きそうだ。14:38 2022/04/30