蝦夷リス

近道への遠回り・数十年前作家になることを考え、特殊な語れる体験がなければと思い日本を後にしました。文壇のなかでのコネなどなかったからです。二十代までは必ずこの癒着がものをいうと信じてきてました。

『わたしを離さないで』

Kazuo Ishiguro原作の『わたしを離さないで』の映画をみた。これで二度目だった。前回は途中で眠ってしまった。昨夜は全部視聴したものの、やはり感心できなかった。一種のSFではないかという印象ももち、その世界だったら、もっと良い作品がすでに執筆されているとも思った。
彼がノーベル賞を獲得する前からこの原作を日本語の文庫本で取り寄せて読み始めましたが、途中で放棄してしまっていました。どうも私の感覚とハーモニーが合わない作品という気がしてしまって。


同じく映画化もされた『日の名残り』はとても気に入ってますが。
たぶん、これはしょうがないのだと思いました。ヘッセは好きな作家ですが、その作品全部が気に入っていて再読というところまでにはやはりならないもので、車輪の下とかナルチスとゴルトムントやペーター・カーメンツィントぐらいで・・・・す。