蝦夷リス

近道への遠回り・数十年前作家になることを考え、特殊な語れる体験がなければと思い日本を後にしました。文壇のなかでのコネなどなかったからです。二十代までは必ずこの癒着がものをいうと信じてきてました。

平凡な男。それがわたし。

雑誌『鳩よ!』を拾い読みした。私小説に関してだった。たまには評論文とか他の作品の紹介文などを読むのもよいと思った。この雑誌はまだ西村賢太が登場もしていないころに発刊された雑誌で、車谷ちょうきつとかがインタヴューされている。車谷はあまり私の印象には残っていない。それほど感激もしないで過ぎた作家だ。
 春菊さんの作品とか紹介もされていて、すぐに本屋に行って文庫本にあるので買いたいというところだが、外国にいるとそうもいかない。
 4日遅れで日本のニュースで江ノ島の初日の出とか、渋谷の騒ぎなどが見られたが、外をみると、窓外の気温は7度、オレンジ色に白雲を焼いた日の出がみられた。
 
 脚が浮腫みだしてからすでに一ヶ月、就寝時の呼吸困難も悪くなってきた感じだ。ワインでも飲んで酔っ払った状態でなければ寝入れない。数日後にはクリニックに、行きたくないが行かざるをえないと思う。
 執筆したいことはたくさんある。でも、殆どが纏めあがられてない状態のままだ。おそらくこれが普通の人たちの状態なのだと思う。なにも書けずに終わる。