蝦夷リス

近道への遠回り・数十年前作家になることを考え、特殊な語れる体験がなければと思い日本を後にしました。文壇のなかでのコネなどなかったからです。二十代までは必ずこの癒着がものをいうと信じてきてました。

森村誠一さんを悼む

彼の文章についてはいろいろ横槍を突っ込んでくる批評家もいましたが、認知症を経験しながらも90まで良く頑張った人だと感嘆するばかりです。


とにかくストーリーテラーとしての能力は群を抜いていたと思います。高齢に達することができたのも、本人が随分注意していたという健康管理の姿勢があったからと言えるでしょう。



 彼のエッセイに、毎日半ぺらでも書かないと、翌日の執筆のモーターがかかりにくいという文章がありましたが、まさに、その通りで、よく例に挙げられる、トーマス・マン的、ビジネスマン的なきちんと時間を決めた執筆方法を森村誠一も厳守していたといえますよね。
 もちろんエンタメだからという人もいるでしょう。でもあの内容はそう簡単には片付けられないという気がしてます。