🐿️ 魚座 🐟️🐠🐡

🌠神話
ギリシアの伝承において魚が重要な役割を果たすことがほとんどなかったため、魚をモチーフとする2つの星座、うお座とみなみのうお座の伝承は地中海世界ではなく中東に求められた[37]。紀元前3世紀のギリシャ人学者エラトステネースの著書『カタステリスモイ』では、シリアの女神デルケトーが誤ってマンビジ近くの湖に落ちたときに、彼女を助けた魚が天に上げられたとする神話を伝えている[2][38][39]。この神話では、デルケトーを助けた魚はみなみのうお座で、うお座の2匹の魚はその子供であるとしている[2][38][39]。
紀元前1世紀の著述家ヒュギーヌスは著書『天文学について』の中で、紀元前4世紀以降の歴史家エリトリアのディオグネトスの伝える話として、美の女神アプロディーテーとその子エロースにまつわる神話を紹介している[24][37]。この神話では、ユーフラテス川のほとりを訪れたアプロディーテーとエロースの前に突然怪物テューポーンが現れ、驚いた2人は川に飛び込み、魚に姿を変えて逃げた、とされる[2][38]。古代ギリシアでは、シリアの女神デルケトーとアプロディーテーが同一視されていたとされており、アプロディーテーがこの物語のヒロインに選ばれたのもそのためであると考えられている[37]。紀元1世紀に活動した古代ローマの詩人マルクス・マーニーリウスも占星術書『アストロノミカ』の中で、テューポーンから逃れてバビロニアの川に飛び込んだアプロディーテーが魚に姿を変えて難を逃れた、とする話を紹介している[37][40]。紀元前1世紀から紀元1世紀頃の古代ローマの詩人オウィディウスの『祭暦』では、川に飛び込んだアプロディーテーとエロースが魚に救われる、とする話が紹介されている[37]。またヒュギーヌスは著書『神話集 (Fabulae)』の中で、ユーフラテス川に落ちた鳩の卵を助けた2匹の魚をアプロディーテーが記念して星座とした、とする話も伝えている[2][38]。
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