蝦夷リス

近道への遠回り・数十年前作家になることを考え、特殊な語れる体験がなければと思い日本を後にしました。文壇のなかでのコネなどなかったからです。二十代までは必ずこの癒着がものをいうと信じてきてました。

🐿️📚️ラディゲ『肉体の悪魔』三島由紀夫、夭折

蝦夷リスー岩本れい子大ファン

 わたしがこの刺激的で恥ずかしいタイトルの作品を実際に手にとって読んだのは、大分後になってからでした。日本をでてから、古本で購入して読んだのです。

 でも、最初にこの作品の存在を知ったのは、たぶんNHKの15分ほどのラジオドラマでした。女性の声は金沢碧みどりでした。高校生の時に聴いたこのドラマのなかで、許婚がいるにも拘らず、年上の女性が若い少年の女になり、彼の望む趣向に従い、最後は彼の子供を産み〇〇(ネタバレ防止のため)してしまうというストーリーと彼女の声を通して揺れ動く女性の反応にわたしは憑かれてしまいました。そのあとで三島が夭折したこの作家の『ドルジェル伯爵の舞踏会』に感激している文章を読んだのですが、本当はこの『肉体の悪魔』のほうにより強い影響を受けたのではないのかとその後も思ったものでした。三島には似たような作品があるからです。そして三島由紀夫が死に限りなく近い時代、昭和20年に二十歳であり、ラディゲが二十歳で亡くなっていることに強い意識を持ち、それまでに最初の短編集「花ざかりの森」の出版することに熱心であったと想像しています。

 『ドルジェル』からは影響を受けたと言えても、『肉体の悪魔』を愛読した、心酔したとは流石に三島も公言できなかったのではないのか、とそんなことをわたしは考えてしまいます。😂🐿️

自分の掛替えの無い青春、初恋、愛妻物語など回顧的な傾向