蝦夷リス

近道への遠回り・数十年前作家になることを考え、特殊な語れる体験がなければと思い日本を後にしました。文壇のなかでのコネなどなかったからです。二十代までは必ずこの癒着がものをいうと信じてきてました。

1ユーロのオマケに拘った。いつもやられっぱなしだから・・・

七冊の本を蚤の市で買った。店の主人は私に似ていてデリケートで気持ちの優しい男性だった。負けてもらってすまないと思った。
彼は、その美人の妻とは異なり、わたしがたくさん買うと、それでなくてもここの蚤の市の古本は綺麗で極安なのに、負けてくれる。この日もそうだった。だが、一瞬ためらいが彼のなかであり、そのままの、それでも廉価な料金をいってきた。
ところがわたしは彼が口の中で1ユーロまけるという言葉を取られてそのことを指摘してしまった。いつもこちらがBV銀行やE保険会社に約束を平気で違反され2万円近くも払わされているので、ここでわたしはたった1ユーロのために踏みとどまって、彼のまけてくれるという言動を指摘した。彼は可哀相に自分の非を認めて負けてくれた。
後悔したが、しかし、そのままにしておいたら、やられっぱなしの状態がこれでSが私の金庫から全財産を奪って、しらぱっくれているのも含めて、不愉快な気分が続くので、この僅か1ユーロのために踏ん張り、拘ってしまった。
やはり後味は悪い。ごめんなさいと彼に謝罪したい。