蝦夷リス

近道への遠回り・数十年前作家になることを考え、特殊な語れる体験がなければと思い日本を後にしました。文壇のなかでのコネなどなかったからです。二十代までは必ずこの癒着がものをいうと信じてきてました。

南のビルの窓に曙の映え撥ねて


お天気の良くなるという予報が入る朝は、必ず私の窓のずっと波の奥に建つビルの窓が産声を上げたばかりの曙光をわたしのほうに反射させてくれる。その部分で黄金が炙られ蕩けだし悲鳴のような光を回りに飛び散らせている。
 こんな情景が度々見られる。夕日はといえば、今度は西に面した厨房の窓にいくと、同じような五、六階の高さのアパートの上に沈むのが見られる。都会のど真ん中に住んでるとどうしてもこんな感じになる。
それでも、特に朝方などはしばしこの曙の反射する金の煮凝りに感激してる。みなさんもこんな体験をお持ちなのではないでしょうか。もちろん、もっと綺麗で感動的な自然の動きを目撃したいですが。17:47 2021/03/22