蝦夷リス

近道への遠回り・数十年前作家になることを考え、特殊な語れる体験がなければと思い日本を後にしました。文壇のなかでのコネなどなかったからです。二十代までは必ずこの癒着がものをいうと信じてきてました。

必ず、学年に一人はいたタイプの美少女。岡村孝子

昨日、歌謡曲を見ながら、いつの間にか、ネットでビリーブを歌う鈴木瑛美子から岡村孝子にぶつかった。


この岡村孝子については、以前にもネットでみたことがあったが、あまり気にとまらなかった。これまで必ずわたしの付近にも遠くあらわれては、接触もなにもなく離れた美女でもあり、反感とまではいかなくても近寄りたくなかったという感じである。それがいまになってもまだ気持ちとしては変わらないのであるから、苦笑せざるをえないが。


ビリーブを聞いていたので、そのまま流れている曲を聴こうとしていると、彼女がマイクを持って、ステージの下にたくさん蠢いている、黒い潮騒のような群集に向かって、ちょうしっぱずれの、
 「はーい」と呼びかけ、再び「はーい」と続けていて、彼女にあまり良い感情をもっていない私は、まったくマイクであんな呼びかけるような言い方はこの場にそぐわないのではないのか、状況がわかっていない変な女性だという印象しか残らなかった。そして彼女の「はーい」という、お上品な母親が子供に対して力も意味もない呼びかけをするような、それが続く。だが、この最後のこの言葉が発せられてたときには、みんなおそらくこの彼女の反応にはなれているか、知っているのだと思ったし、その不思議な噛み合ってないような岡村孝子の反応とそれを受ける側の観客とのあいだに確かなつながりと和みが存在している、と思って、ますます関心が私の中で沸いていた。


 ウィキで彼女の客をYTで聞きながら調べると、一曲を例外にして、あとは全部自分で作詞作曲して歌っているということを知った。それを知った途端、わたしは彼女の大ファンになった。凄いもの、たいしたものだと思った。ものづくりの大変さは私自身もしているからでもあるが。素晴らしいと思った。感激した。