蝦夷リス

近道への遠回り・数十年前作家になることを考え、特殊な語れる体験がなければと思い日本を後にしました。文壇のなかでのコネなどなかったからです。二十代までは必ずこの癒着がものをいうと信じてきてました。

マジソン郡の橋 映画のほうが素晴らしい

文章にウエィトをおく、おきたい者がこういう発言をしては不味いような気もしますが、何度見てもメリー・ストリープとイーストウッド主演の映画のほうに感激してます。
DVDを買って所持しているのに、テレビで放映されるたびに見てしまっているという状態です。


スポイラーアラームということになりますので、全部はここで書けませんが、最後のほうで雨の中で彼が彼女の乗る車に近づいてくるというシーンはもちろん、彼女が車のドアの取っ手(こんな言葉が車に関してあったかどうか)を握り締めるなどというシーンはなかったと思う。本が見つからないので確認はできませんが。


映画のなかでは理屈っぽい部分も出てきますが、原作ほどにしつこくはないところが良いと思いますし、執筆した作品を書いたときの作者はプロの作家ではなかったし、ここまで推敲はできなかったのか、あるいは、この二人の男女のやりとりはどうしても書き込みたかったものなのかもしれません。わたしにはちょっと長過ぎたという読後感が残っていますが。