蝦夷リス

近道への遠回り・数十年前作家になることを考え、特殊な語れる体験がなければと思い日本を後にしました。文壇のなかでのコネなどなかったからです。二十代までは必ずこの癒着がものをいうと信じてきてました。

突破口無し

博打を始めて3ヶ月になる。すでに7000ユーロの損失になってしまった。大家は追い出すことを恐らく計算していて、さらに新しいものに高く売ることだけを考えている。これは新しい大家自身がわたしに語ったことでもある。
そして妻がなくなってわたしが呆然としているあいだに、妻とわたしの保管していた金庫のなかみをすべて盗み出し、それについて問うともっと自分には取り分があるはずだと主張し、私を恥知らずと罵ってくる相続人がいる。妻の分はまだしも、わたしが貯めてきた財産もかっさらって、まだ自分の取り分は十分ではないと攻撃をしかけてくる。


わたしは人間への不審をどうすることもできない。こんなに悪い連中がいることが、罰せられるどころか蔓延っていることが全く理解できない。


もちろん、日本人にもIやR・Kのような悪いものがいる。女性にもY・Nとか、いるし、悪い人間のほうが明らかに多過ぎるし、しかもそういう連中のほうがこの現実世界では通常のせいこうしている者みたいだ。


こういう悪事を執筆するべきなのかもしれない。・・・でも、それではわたしの文学はあまりにも泥臭く汚いものになりはすまいか。もちろん、美しい青春はまたそれなりに執筆するつもりでいるが。