蝦夷リス

近道への遠回り・数十年前作家になることを考え、特殊な語れる体験がなければと思い日本を後にしました。文壇のなかでのコネなどなかったからです。二十代までは必ずこの癒着がものをいうと信じてきてました。

『れいこ』のエピローグ

高校生時の初恋の女性をこっそり故郷に探しにゆく話をメモしていた。いろいろな展開を考えてみたが、どれもこれもどこかでもうすでに誰かが書いてしまったような恐れを感じて、ずっと放置してあった。
昨夜眠るときに、いや、眠るために三島と澁澤龍彦の対話を読んだ。それが朝起きてみると、この『れいこ』としておこう、のエピローグを導き出していた。